〜 Debian GNU/Linux SqueezeでPDFダイレクトプリント 〜

Tips

LinuxでPDFダイレクトプリントを行う方法を説明します。

環境 †

• Debian GNU/Linux Squeeze
• RICOH IPSiO SP C721
• PDFダイレクトプリントカード　タイプC721

手順 †

1. cups-pdfパッケージをインストールする

   $ aptitude install cups-pdf

2. 「システム」→「システム管理」→「印刷」からプリンタを新規に作成する
   1. LPD/LPR ホストまたはプリンターを選択して、プリンターのIPアドレスを入力する
   2. プリンタドライバーは「Generic」を選択し、モデルは「CUPS-PDF Printer」を選択する
      ※「Raw」を選択すれば、PDFファイルをlprコマンドやftpコマンドで直接印刷できる（その方法は「Rawドライバでの印刷」を参照ください）
   3. プリンタの名前などを入力する
3. geditなどで適当なファイルを開いてテスト印刷してみる

Rawドライバでの印刷 †

• lprで印刷する

  $ lpr sample.pdf

• ftpで印刷する
  ftpのアカウントとパスワードは空でよい

  $ ftp プリンタのIPアドレス
  $ put sample.pdf
  $ bye

注意事項 †

IPSiO SP C721の仕様上（おそらく、RICOHのプリンタの仕様？）、プリンタのエミュレーション設定は、前回、印刷に成功したエミュレーションが有効になるため、一度、WindowsなどでRPCS形式で印刷すると、エミュレーションがRPCS形式となり、LinuxからのPDF形式のファイルは無視されてしまう。この問題を回避する方法として、プリンタプロパティの印刷設定で、「その他」タブの「印刷後のエミュレーション」設定で、「直前のエミュレーション」に設定すればよい。ただし、プリンタのデフォルトのエミュレーションを「PDF」にしておく必要がある。